曹操と靴

三国志の英雄・曹操の墓が見つかったとニュースが
飛び込んできたので
以前「英傑群像」さんに載せていただいたものを 再録させていただきます
私にとって それが本物かニセモノか・・・ひとえに「靴」がカギを握っています(^-^)



曹操が小男だったというのは 何かで読んだ覚えがある

宦官の家に生まれて 激動の時代
何度も戦を乗り切り、一国の丞相にまで上り詰めた才覚
政治家として積極的に有能な人材を登用した手腕
そして、詩人としても 今の時代まで伝わる名作の数々

男として このどれひとつとっても成しえるということは難業であろう

地位もあり 財もあり そして知も手にして
彼が満足したかと言えば
多分 そんなことはなかっただろう
人間は 貪欲だ
そして 手にした宝に飽きてしまうのだ
慣れてしまうといってもいい
美味しい 珍しい稀な食材も 毎日食べれば飽きるように
その地位にも 贅にも飽きてくる

そんな彼が人生の絶頂期、順風な時に欲しがったもの
それは 身の丈ではなかったか

家臣より一段高い床の上に立っても
また立派なそして 手の込んだ冠を頭上に掲げても
人がなんとなく 自分を見下げている様な視線
頭(こうべ)は確かに垂れているものの 見下ろされている感覚
これが いつもいつも・・・・
意識の底に 
密かに影を落としているのではないかと

そんなことを今日は想像してみた

彼は ある時考える
謁見に来たあのはるか地方の蛮族の履いていた 履物
あれは使えるのではないか・・・・と

さっそく お抱えの口の堅そうな者に
こっそりと つぶやく

「あの靴が欲しい」

そうして 密かにそれを使用していたのではないか
今の言葉で言うなら シークレットブーツ

これはいい 衣の裾に隠してしまえば 事は済む
そうして 日常愛用した

しかし、他人も莫迦ではないのでしっかりとそれには気がついてはいたが
口にはできない 
現代でも アート○ーチャーですねっと おいそれと声をかけられないのと同じだ
曹操ほどの地位のものに そんなことは言えない
間違っても言えない

ほくそえんでいるのは 本人ばかりなり

でも、死の間際 頭痛に悩ませられながら はたっと気が付いた

死んで無防備なただの骸(むくろ)となったとき それが他人の目に触れるのだ
身の丈が このサイズなのはまだ 我慢できるが
それを補うための靴を愛用していたなどとは 絶対に知られたくない


・・・・公然の秘密だったのを本人だけは 知らないから
内心 妙な焦りがでる

その結果
いや まさか そんな
理にはかなわないが それでも 人生些細なことにこだわる
他人からみれば どーでもいいことに固執するということが往々にしてあるように
そして
通常なら こんな天秤に掛けるまでもなく 大袈裟なことをするまでもなく
ましてや その代償のいかに大きいかと 嘆かれることもないのに
時間が無いという一点が 判断をあやまらせた
そう
彼は 自分の墓がどこにあるのか解らぬよう謀(はかりごと)をしてしまった・・・っと

酒の力を借りての推理をしてみた
もちろん暴論である

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