正倉院展が始まったようだ

遠いから 今年も行けないけど
はるかむかしに訪れたとき蘭奢待を見たことがある
一見すると ただの切り株
添えられた説明書きがなけりゃ すんなりと通り過ぎてしまうだろう
この香木が異彩を放っているのは 時の権力者が所望したという一点
ここが足利義道公
これが織田信長公
そして明治天皇と 付箋がはってあった
本体からするとほんの何センチかの破片ではあるが これが力の象徴のように感じられる
肝心の香りは 千年以上経っているので
まかり間違って 手にすることが出来たとしても
人を酔わせるまでには至らないだろう
もっとも 展示はガラス越しになるので
その片鱗もかぐことはできないのだが
海辺の砂浜に埋まっていたとしても 気が付かないだろうな

丁寧に展示された布片なぞも 現代では染める方法も織り方も再現できないものもあるようで
見る人が見るととっても 興味深いものの数々
私には 理解できないが
工芸品の細工はものすごっくすばらしかった
名前も残らない達人の技の極み
伸びやかで 大らかな筆使い ペルシャあたりから何年もかかってたどり着いた品々ばかりでなく
日本で生産されたものもあって
当時の日本では見たこともないような「象」とか「獅子」とか
伝説の「迦陵頻迦」「宝相華」などなど布に 箱に 琵琶に 鏡の裏に
聞き伝え 口伝えで想像したものであっても描かれているのは 楽しい
今では小学生でも知っている「犀」などは 見ていないからこそ 自由であったと思う
血なまぐさい歴史や 年号は わからないが
ふっと ガラス越しに伝わってくるのは 当時の職人の意気込み
美的センス
寸分も色あせてはいない 

今に伝わる品々はタイムカプセルだ


画像


                    (正倉院風・孔雀文刺繍幡残欠とぐーちゃん)

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